近寄りがたい裁判所
平成21年から始まった「裁判員制度」は、おそらく多くの日本人にとって、テレビや新聞などのマスコミではたまに見聞きするものの、まだ遠い世界の出来事と考えている人が多いことと思われますが、これは無理からぬことだと思います。日本では、戦前・戦中の一時期だけ陪審制度が施行されたものの、国民にとって、裁判というものは、法律のプロである判事と検察と弁護士とが取り仕切る、善良な一般市民には無縁の世界であり、裁判所は近寄りがたい所でもありました。裁判員制度は、日本の法曹界があまりにも庶民の感覚からかけ離れた視点で人を裁くという点にさまざまな問題が生じてきたことを改善しようという気運から生まれました。制度自体は、国民に広くその意味が浸透する前に決定され施行されてしまったので、まだ多くの問題点を抱えています。
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